椎名林檎の危うさ【メロウ】
我が輩は椎名林檎が好きである。
本日も私の戯言に付き合ってくれてありがとうございます( 'ω')
『椎名林檎の曲で1番好きな曲は何か?』
と問われた。
これに対する答えは未だない。
もう15年ぐらい聞いてるが未だない。
そう。『1番など無い。全部良い。』
だが。これは言える。
自分主体なランキングをつけるのであれば『メロウ』は必ず上位には来るということ。
今日は絶頂集に入っているメロウについて話したい。
メロウはもうずっと聞いてる。そしてとても好きな曲である。今も聴きながらこの文章を書いてる。
『メロウの何がいいのか』
まず、イントロから最高である。
警報音から始まり、アルペイジオがかかったギターから始まりドラムが始まるとエフェクト全開でかき鳴らす。
イントロから不穏な空気が流れて危ない匂いがする。
そして何より歌詞が良い。
歌詞の危うさが良いのだ。
橙色=丸の内線
黄色=銀座線という解釈は有名な話ですよね。
問題なのはそこじゃない。
3行目に既に狂気じみているとことだ。
誰だってそうだ。
ナイフ使われたら恐怖覚える。
『意識は希望に素直じゃ無い』
この歌詞を聴いた時にぶっ飛んだ。
意識が希望に素直じゃ無い時は誰しもある。だが、このフレーズは中々思いつくものではないであろうか。
『お前の弁護をしてる機械をぶっ壊してあげるよ』
カッコイイ。なんだろう。狂気感がとってもカッコイイ。
サビの前で力を入れながらも脱力系のスタンスで静かに燃えてるような感じカッコイイ。
椎名林檎に壊されたくなる。
・・・・・・・ 一旦落ち着こう。
引き攣るのは構わない。
ナイフ翳してすのも構わない。
ここでまさかの愛の告白 “愛しているさ”
ええええええええええええええええええ。
ナイフ翳すのも弁護するマシンを壊すのも。
全 て 愛 情 表 現 。
吃驚です。脱帽。
椎名先生流石です。
その次の歌詞。
『いま赤く染めた』
これは(そのような愛情表現に対して赤く染めた)頬のことなのか。
それとも(刺してしまい、流れる)血液の色のことなのか・・・・。
ここは未だにどちらなんだろうか。と私は考えている。
ただ、冒頭でも書いたが警報音(サイレン)から始まっているのでもしかしたら刺してしまってそこから地下鉄で逃げてるのか・・・。という一節を考えてもいた。
そのような愛情表現を“美しい予感”という感性。
“その現状の目に映る全てが儚い事象”といえる感性。
終いには、そこまでぶっ飛んでる愛情表現をしているのに・・・。
“要らぬ もう 要らぬ”
えええええええええええええええええええ。
要らないの!?ここまでして要らないの!?
『狂っている-そうだろう?』
そうだね!天晴!椎名林檎!
今聞いても謎の多い曲だ。
素敵です。
初めてメロウを聞いた時はこのようなイメージを想像していた。
下克上エクスタシーの頃の椎名林檎である。
これなら、狂気じみた愛情表現も納得できるのだ。
10代や20代前半のモラトリアム時期であり、繊細な感性の持つ男女(もしくは女子同士)の歌詞かと思っていた。ずっと思っていたしそれが似合うと思っていた。
時は過ぎてから、メロウのMVができた。
違う・・・。
思い描いてた メロウの絵面と全然違う・・・。
って思った愛好家の方々、私の他にいませんか?
いや。
あの。
これはこれで・・・
め っ ち ゃ 可 愛 い ん で す け ど ね 。
凄く素敵だと思うし、儚い表情はわかる。
これはこれで凄く良い作品であるなーと思います。(児玉先生かな?)
けど、イメージしていた『メロウの危うさ』では無いってこと。
このライブとかだと危うさは感じます。
↓
曲の解釈は人それぞれです。
期待を裏切ってきたMVも歌詞の危うさも解釈もイントロの警報音も全て纏めてメロウが好きなんです。
今こそライブで聞いてみたい。“2016年版 メロウ”
絶頂集は狂気の塊だった気がする。
虐待グリコゲンも桃色スパナも天才プレパラートも(バンド名うろ覚えですが・・)
全てが危うくて儚くて・・・それが当時の “椎名林檎の美しさ” だったのだと思う。
勿論、今も素敵で前のが良かったと言う気持ちは毛頭に無い。
15年間、聴き続けても飽きることなく楽しませてくれるのがとっても楽しい。
メロウはそんな曲の一つであった。
本日伝えたいことは以上です( 'ω')