転職における技術力が高いのに採用されないというケースがある。
転職は出会いだと思うという話。
時期とタイミングと求職者と採用者のね。
先日このような記事を読みました。
BOOK&APPS、安達さんの記事です。
私は中小企業で人事も行ってるのですが。
人事はできるだけ有能は人を採用したいと思います。
(有能な人材の採用こそが会社への貢献度にもなるので)
何を以て有能と定義するかはとても難しいですが、弊社では以下の通りで判断しています。
1、技術力 (生産性が高いかどうか)
2、性格 (明るい性格か、ムードメーカーかどうか)
3、コミュニケーション能力 (周りの人とトラブルなくできそうか)
4、環境適正 (弊社の環境が適正かどうか)
有能=技術力がある=仕事ができる
の方程式は誰もが思うことだとは思いますが。
近年、企業は採用者に性格とコミュニケーション能力を求めることが増えてきてるように感じます。
つい先日の面接でもこんな事がありました。
*とある職種の中途採用面接に2名応募がありました。
(法人意向としては1名採用するか、双方見送るか)
Aさん・・・38歳。業界歴14年 ベテランクラス マネージャー歴もある 勝気な性格 テキパキ仕事をこなす素振り はっきり物事を言うタイプ バツイチ
Bさん・・・37歳。業界歴4年(職種転職の為) 新人ではないレベル 弱気な性格 優しそうなイメージ 人に合わせるようなタイプ にこにこしている バツイチ
AさんとBさんは年齢が近けれども積み上げてきたキャリアは全然違いました。
仕事を任せる。こなす。という面だけで見るとどう考えてもAさんなのですが。
採用したのはBさんでした。
何故でしょう?
答えは【弊社にとっては】Bさんの方が有能と感じたからです。
技術やキャリアではなく、性格やコミュニケーション能力で有能だと判断しました。
会社にとっては仕事をこなすよりも、空いた穴を埋めて欲しい採用があります。
この場合、既にマネージャーがいるの業種なのでマネージャークラスを欲していなかった。
コミュニケーション能力が高く、そつなくチームに入れそうかを判断した結果、Bさんのが有能と判断させてもらいました。
Aさんは今までの経歴から、いかに仕事ができるかをアピールされました。
Bさんは「一から教えてください」とニコニコした顔でアピールされました。
面接をしているとよくわかりますが、選ばれる為に来る人は必死です。
そんな中、笑顔を自然に出せるような人は多くはありません。
無力さをアピールしながら、それでも笑顔を出せるという技術力を買いました。
面接は技能を測る試験ではなく人事と求職者のコミュニケーションだと思っています。
多くのことを質問しますが、100点の模範返答よりも振る舞いや空気感を重要視しています。
この人がチーㇺに入ったときの「作業進行スピード」ではなく「一体感・空気感」を想像します。
故に、技術力が高いのに採用されないというケースは存在します。
技術力よりも総合力・人間性を求められる時代になってきているのかと思います。
採用は企業が求めているものとのマッチングです。
勿論、技術力を求めている企業も多数あります。
就職活動にうまくいかない日が続いても嘆く必要はありません。
あなたに合う、あなたを求めている企業は必ずありますから。
とある日の話でした( 'ω')