病床パブリックという名曲を聴きなおして欲しい。
理由など無いし、もはや習慣。呼吸をするかのように余りにも自然的に勝訴ストリップを流していた。もはや勝訴ストリップがない時代はどの様な日常の過ごし方をしていたか忘れてしまった。
余りにも日常的に勝訴ストリップを聞きすぎている為、もはやイヤホンをつけなくてもヘッドホンを耳に当てなくても脳内再生で虚言症から依存症まで再生できる。すると、勝手な思い込みですれ違う人々も勝訴ストリップを聞いてるように感じる。勝訴ストリップの無い日常など信じられないから。すれ違う人のとの朝の挨拶は『それは今、本日何週目の勝訴ストリップですか?』ってうっかりかけてしまいそうになる。完全に自己都合自己解釈の激しい人に思われるので『おはようございます』と挨拶をするようにはしている。
勝訴ストリップは紛れもなく名盤だ。其処に異論は無いはずだと思うし、椎名林檎のアルバムで最も売れたアルバムでり最も認知されたアルバムだろう。その中でも忘れてはいけない曲がある。”病床パブリック”
病床パブリック...それは1999年1月に発売された3枚目のシングル「ここでキスして。」がヒットを続けるその最中、病床で倒れた時に製作された曲。製作時期は「罪と罰」と重なるとのこと。歌詞中の「快感ジャガー」のジャガーは浅井健一の愛車のことを指しているという。
余り語られることのない”病床パブリック”
病床パブリックの良さは、若さゆえの感性から出てくる単語と歪んだ愛情表現と疾走感だ。
これは、あの時、あの瞬間の椎名林檎だからこそ生まれた作品だと思うし。
当時は本当に心から格好良いと感じてた。今聞いてもやはり良い。
拗らせた誘い文句がとてつもなく女であることを感じるし、其処が素晴らしいいいい。
病床パブリックの女性としての心境の変化。
巧妙→頽廃→倦怠と流れが変わる。
それが最高に女って感じがする。
巧妙に振舞っていた。
白血球の流れを感じれるぐらい意識飛ばして自制していたのに。
妄想することだけで満足してた筈なのに。
↓
頽廃的な事態を手に入れてしまった。
時既に裸体。勝気に物事を進めるよりも脱がせてほしいという事で殿方は喜ぶんでしょう。
↓
望んで手に入れたものも、結局は倦怠。
でも虚勢を張りながらも優等生でいるよ。
違う誘い方でも同じ結果であったかな。
20前後の女が少し年上に男性に憧れたであろう描写が浮かぶこの椎名文学。
何もかもが新鮮で、あれもこれも手に入れたい。
セックスで繋がる関係があっても良いし、ヒトのモノが良くも見える。
感情を燃焼させる時期だ。
おいベンジー。その役目、変わってくれ。
女として全うしている椎名林檎の人生は生き方として一つの正解ではないだろうか。
これ程にも、性に謳歌しながらも下品にならない人は少ない。
其処の理由はきっと彼女が選ぶ言葉と振る舞いなんだろうな。
脱がせて欲しい」